ハンコン入門

ハンコンはいくらで買える?値段目安は?ハンコン各機種の新品価格水準

ハンコンを買う上で気になるのが、その値段。

ハンコンは、1~2万円程度で買える安い機種もあれば、5万円、6万円とする高い機種もあります。

本記事では、新品のハンコンを買う上での価格水準の目安を解説。
ハンコンの性能や価格事情も交えて解説します。

 

 

1.新品ハンコンの価格事情、定価から数割引きが当たり前

まず、ハンコンの価格事情について。

ハンコンには一応は定価(メーカー小売価格)が定められている。しかしこれは建前のようなもの。実際に購入する際の「市場価格」は、定価の1~3割引きが当たり前となっている。

 

なお、ネット購入では、定価から2~3割引きが当たり前。
店頭購入であっても、定価から1割引き程度が当たり前。

定価で販売されているケースのほうが、珍しい製品となる。

 

 

 

 

2.新品ハンコンの価格相場、各機種の価格目安について

ハンコン(新品)の価格相場は次のとおり。

※ただし、価格相場は時期によって上下することがある。
また海外メーカーのハンコンは、為替レートなどの影響も受ける。

 

 

新品価格、1万円~2万円台のハンコン

製品名 値段
ホリ ステアリングコントローラーfor PlayStation (R)

約10,000円
ホリ Racing Wheel Apex

約15,000円
thrustmaster T80

約15,000円

 

これらは1~2万円から購入できるハンコン機種。
ただしこの手の機種は、反力を再現する「フォースフィードバック機能」が付いていないなど、一部機能が省かれており、リアルさの面では不十分。

「とりあえずハンコンに触ってみたい」、「とにかく安上がりに済ませたい」方向けのエントリー機種となる。

 

3~5万円台のハンコン(新品価格)

製品名 値段
thrustmaster T150

約30,000円
ロジクール G29

約40,000円
thrustmaster T300RS (GT Edition)

約50,000円

これらは3~5万円から購入できるハンコン機種。

この手の機種であれば、「フォースフィードバック機能」も標準装備されており、ハンコンプレイをする上で必要十分の機能・スペックを有している。

特に、最も有名で人気のある『ロジクールG29』モデルは、機能豊富で価格以上のスペックとなる。

 

5万円以上のハンコン(新品価格)

製品名 値段
thrustmaster T500RS

約60,000円
FANATEC CLS Elite Racing Wheel

約70,000円
thrustmaster T-GT

約100,000円

こちらは5万円オーバーのハンコン。
『T-GT』のように10万円を超える価格のハンコンもある。

これらのハンコンは、さらに豊富な機能や装備を備えている。とはいえ初心者にはオーバースペックとなり、やや宝の持ち腐れ感もある。

常に最善のレースプレイを求め、お金に糸目をつけない上級者向け。

 

 

3.ハンコンを選ぶ上で、比較基準となるのは『ロジクールG29』

このように様々な価格・性能のハンコンが発売されているが、それらを選ぶ上で比較基準となるのが『ロジクールG29』。

『ロジクールG29』は、現在もっとも人気で知名度の高いハンコン。
約4万円の価格に対して充実した機能・性能を備えており、価格以上のスペックを持つハンコンとなる。

このG29の価格やスペックを基準に考え、気になっているハンコンが価格的に性能的に上か下かを見比べ、検討していくとよいハンコン選びができる。

↓価格以上の性能を誇るコストパフォーマンスに優れたG29。

まとめ

以上、ハンコンの価格目安についてでした。

ハンコンといっても多くの機種があり、価格も性能も様々です。
安いものであれば1~2万円で手に入りますが、どうせハンコンでプレイするのであればリアルさも兼ね揃えた3~5万円台を狙うのが上策かと。

 

ハンコンはどこに売っている?どこで買えばいい?購入する場所について

ハンコンはまだまだ店頭では見かけない製品。
いざハンコンを購入したいと思っても、なかなか見つからない方も多いかと。

ハンコンはどこに売っているのか?どこで買えばいいのか。

本記事では、ハンコンを販売している店舗や、ハンコンが買える”場所”について解説。

 

1.ハンコンはどこで買えばいいのか、販売店舗は少ない

最近は「ハンコン」というのものが徐々に知れ渡ってきた。が、それでも一般的にはマイナーな製品。

レースゲームが好きな一部のコア層に向けた製品であり、かつ価格もなかなかに高額。サイズも大きいため販売スペースも取る。

このため、店頭でハンコンを販売している店舗は極めて少ないのが現状。

ヨドバシカメラやヤマダ電機などの大型電機量販店であれば取り揃えていることもあるが、販売店舗は少なく希望に合ったハンコンが見つからないことも多い。

現在ハンコンは、基本的には「Amazon」などのネットショッピングやネット通販で買うのが通例。これが現状となる。

 

 

2.「店頭」でハンコンが買いたい場合、どこのお店に売っている?

 

ハンコンを販売している店舗は少ないが、探せば幾つかある。

【ハンコンを販売している店舗例】
①「ヨドバシカメラ」、「ビックカメラ」、「ヤマダ電機」等の大型家電量販店内のゲームコーナー
②「ゲオ」や「WonderGOO」等のゲーム専門店
③「ソフマップ」、「ラオックス」等のPC専門店
など

この手の店舗であれば、新品のハンコンを店頭で販売しているケースがみられる。特に都心部の大型店舗であればハンコンを揃えている確率が高い。

続いて店舗でハンコンを購入する、メリット・デメリットについて。

店舗でハンコンを買うメリット

・その日のうちからすぐにプレイできる
・店舗側の製品保証が付く(ただし新品の場合)
・ポイント還元サービスのある店舗であれば、ポイント分お得に

 

店舗でハンコンを買うデメリット

価格がネットより高い(定価に近い)
・店頭に並んでるのは『ロジクールG29』などの有名モデル
マイナーなモデルは店頭では扱っていないことが多い
・ハンコンは箱も大きく重量もあるため、家に持って帰るまでが大変

店舗で購入すればその日のうちからハンコンが楽しめるが、如何せん価格が高めなのが欠点となる。

 

 

3.「ネット」でハンコンを買う場合について

ハンコンはそもそも店頭では販売されていないことが多い。
よって基本的にはネット購入が確実でスムーズ。

ネットで購入する場合は、主に次のような選択肢がある。

【ネットでハンコンを買う場合の選択肢例】
①「Amazon」、「楽天」などのネットショッピング業者で購入
②ゲーム機やクルマ関連グッズを扱う「卸売業者」のHPから通販購入
③「ヤフオク」などのオークションサイトで出品されている新品を購入
など

 

続いてネットでハンコンを購入する、メリット・デメリットについて。

 

ネットでハンコンを買うメリット

安い (定価から2~3割引きは当たり前)
・ほぼすべての製品が出回っており、マイナーなハンコンも探せる
・「Amazonポイント」など、ネットサービス側の特典が付くことがある

 

ネットでハンコンを買うデメリット

到着まで時間が掛かる(早くとも1~3日)
・「クレジッド決済」にしか対応していないことがある。現金振り込みであると面倒な手順になることも。
・様々な業者が出品しているため、ハズレ製品を掴まされることもある。(特にオークションの場合)

 

ネット購入はなにより安上がりなのが魅力。ただし当たりはずれもあるので、信頼あるサイトや業者を通じて購入したいところ。

 

 

まとめ

以上、ハンコンを買う場所についてでした。

今すぐにプレイしたい方は、店頭で探してみるのもアリですが、やはりなかなかハンコンを販売しているお店は少ないのが現状です。

ネットショッピングに慣れている方であれば、ネット購入の方が確実でしょう。

 

ハンコンの設置方法のコツ、自作も可能だがプレイシートが便利

ハンコン(ステアリングコントローラ)を使用する上で、悩みの種となるのが設置方法。

ハンコンは、ゲーム機に接続すれば、すぐに遊べるわけではありません。
しっかりとした位置に配置固定し、運転をするための環境を作る必要があります。

本記事では、ハンコンを使用する上での設置方法や環境作りについて解説。

 

 

1.ハンコンを設置する場所について

ハンコンは、↓のようなイメージで配置していく。

 

【ハンコン設置のイメージ】

 

ハンコンで快適にプレイするには、まずモニターディスプレイから概ね50㎝~100m離れた位置※にハンドル本体を設置。

その後、ハンドル本体に合わせペダル・シートを配置し、理想的なポジションを作っていく。

※ただしある程度小さいモニターであれば、10~20㎝程度でも問題ない。

 

2.ハンコンの操作ポジションと、各種パーツの配置場所

ハンコンは、下の画像のようなイメージで使用する。

 

【ハンコン操作時のイメージ】

ハンコンであっても、
実際のクルマを運転するのと同じポジションをとる必要がある。

それを実現するため、ハンコン、ペダル、シートは次のように配置していく。

【快適なポジションを作るための配置方法】

ハンコン本体(ハンドル部分)を置く場所 ハンコン本体は、シートに座った状態で自分の胸元くらいの高さ(60~80㎝)、の台座に設置。「パソコンデスク」などが台座として使える。

なお台座は、シートから手を曲げた状態で届く位置に配置。(40㎝くらい離す)

ブレーキペダル、アクセルペダルを置く場所 ペダルは、シートから脚をやや曲げた状態で届く位置に配置。(60㎝くらい離す)
シート(座る場所) 自分の膝くらいの高さ(40㎝~60㎝)の椅子やソファに座って操作する。

このように、
・高さ
・それぞれの距離
を考えながらハンコン本体、ペダル、シートを配置していく。

それぞれのバランスが取れていないと、手や足が上手く動かせず快適なハンコンプレイができなくなる。

 

3.「自作」でハンコン環境を作る際の設置方法

ハンコン環境は、専用の「プレイシート」や「ハンコンスタンド」を購入するのが手っ取り早い。

とはいえ、自前の「デスク」や「椅子」などを使い自作することも可能。

それぞれの設置方法を解説していく。

①台座となる「デスク」の選び方や設置方法

 

ハンコン本体(ハンドル部分)を設置する台座・デスクについて。

自作の場合、次のようなものが代用できる。
①市販のPCデスク
②市販の高めのテーブル
③学習机
など

選び方のポイントとしては次の通り。

【ハンコン用の台座として必要な要素】

ハンドルに力を掛けても、前後左右にズレない強度。(足に滑り止めなどがあるタイプがおすすめ)
高さは、座った状態で自分の胸元程度(60㎝~80㎝)の高さが必要。(高さ調整できるものなら尚よし)
足元にアクセルペダル、ブレーキペダルを配置できる空きスペースのあるもの。
脚をすべり込ませるスペースのあるもの。

 

イメージとしては、滑りにくく足元のスペースもある「学習机」がある意味理想的。ただし学習机は現実的でないので、強度のあるPCデスクなどがおすすめ。

↓こういった強度のあるデスクを利用する。

 

②「ペダル」の設置方法

続いて、アクセルペダル、ブレーキペダルの配置について。

ペダルはそのまま床に置くだけでは、押し込んだ際の力で上下左右にずれてしまう。

解決法としては、次の通り。

【ペダルをずらさないためのコツ】
①ペダルの下に市販の「滑り止めマット」を敷く。
②ペダルの裏面に「滑り止めシート」を張る。
③ガムテープなどで、ペダルを床に張り付ける。
など

自作の場合は、これらの点を考慮した上で、ペダルを配置していくのがおすすめ。

↓こういった市販の滑り止めマットなどを、下に敷く。

③「シート」の選び方や設置方法

ハンコン操作時に座る”シート”について。

自作の場合、次のようなものが代用できる。
①市販のソファー
②市販の椅子やオフィスチェアー
③最悪、中に物を詰めた段ボール箱
など

選び方のポイントとしては次の通り。

【ハンコン用のシートとして必要な要素】

後方に体重が掛かっても滑らない強度や重さが必要。
座席位置の高さは、自分の膝くらいの高さが必要。(40㎝~60㎝程度)
車輪の付いている移動式の椅子などはもちろんNG。

 

イメージとしては、強度としても高さとしても「ソファー」がある意味理想的。
またどうしても滑ったりズレたりしてしまう場合は、後ろの壁際に椅子やソファを置く事で、力を壁に逃せることも。

↓こういった格安ソファーでも、十分代用できる。

 

4.手っ取り早いのは「プレイシート」や「ハンコンスタンド」

このようにハンコンは、スタートがなかなかに面倒な製品。

これらのポジションや設置環境の課題を、一瞬でクリアさせてくれるのが「プレイシート」or「ハンコンスタンド」呼ばれる製品。

手っ取り早くハンコン環境を作りたい方、ポジションを詰め徹底的にタイムを狙いたい方の場合、自作よりもこの手の製品を買うのがおすすめ。

プレイシート

ハンドル台座+ペダル台座+シートが一体型になったハンコン専用グッズ。
これ一つで、すぐにベストな環境でハンコンが遊べる。ハンコン操作を意図して作られた製品のため、強度も申し分なし。
台座やペダル位置の微調整も行え、自分に合った最適のポジションが作れる。

ただし部屋のスペースを圧迫するのと、価格が高めなのが欠点。

↓すぐにプレイ環境を整えられるが、高めの価格が壁となる「プレイシート」。

 

ハンコンスタンド

ハンドル台座+ペダル台座のみの製品。こちらも、強度は申し分なく、微調整も可能。

ただし、プレイシートのようにシートは付属されてない。別途ソファーや椅子などを用意する必要あり。

↓価格はリーズナブルだが、別途シートを用意する必要のある「ハンコンスタンド」。

まとめ

以上、ハンコンの設置方法についてとなります。

ハンコンという製品の力を十分に活かすためにも、設置方法やポジション作りは重要です。

すぐに遊びたいところですが、この辺の部分もハンコンを購入する上ではよく考慮していきたいところ。

 

ハンコン(ステアリングコントローラ)を買う・使う上での注意点

ハンコンは、コントローラグッズの中でも少々特殊な製品となります。

購入する上では、いくつか注意しなければならない点、下準備が必要な点があります。

本記事では、ハンコンを購入する前に覚えておきたい注意点を解説。

 

ハンコンの注意点1.「設置スペース」の問題

ハンコンを使う場合、テレビ・モニターから、約50~1m離れた位置にハンコン本体を設置する必要がある。
その後方に座るイスやシートを用意するイメージ。

 

【ハンコンの設置イメージ】

離す距離はテレビのサイズにもよるが、概ね目安は50㎝~1m。
極端に近かったり、遠かったりすると、快適なプレイができなくなる。

したがって、ご自身の部屋にこのスペースを確保しなければならない。
必要に応じてテレビの位置やソファの位置を変える必要もある。

 

ハンコンの注意点2:「騒音」の問題

ハンコンは、ややうるさい騒音振動が出る製品となる。

【ハンコンの出す騒音や振動の例】
・ハンドルの内臓モーターの駆動音(ウィーンウィーンと響く)
・ハンドルの「振動機能」による振動音(ガタガタガタと響き、周囲のモノもやや揺れる)
・Hパターンシフトチェンジ時の作動音(カチャカチャとした音)
など

派手な切り返し操作や、ダート路面など振動の大きいコースをプレイすると、その分騒音はうるさくなる。

耳をふさぐような騒音ではないが、ウィーンウィーン、ガチャガチャの機会音が隣の部屋程度までは聞こえてしまうレベル。(特に壁が薄い場合)。

よって、「マンション」や「集合住宅」の場合は騒音や振動の配慮を考える必要あり。

対処法としては、次の通り。

【ハンコンの騒音・振動対策方法例】
・部屋の中央、もしくは奥の部屋でハンコンをプレイする
・最新の『ロジクールG29』など、騒音が抑えられた機種を購入する
・壁や床に防音加工をする
・夜間などの迷惑になる時間帯のプレイは避ける

 

ハンコンの注意点3:出し入れ・収納に難あり

ハンコンは、見た目の通り手軽に使えるコントローラではなく、出し入れ・収納が厄介である。

 

①本体重量が2~3kgと、重い。
②アクセルブレーキペダル、シフトレバーなどが別にあるため、毎回の接続や設置が面倒。
③出し入れすると、前回と同じポジションに設置する微調整が必要。(かといって中途半端に設置すると前回プレイした時と比べ違和感が出る。)
④ハンコンの箱は大きく、収納するとしてもクローゼットやタンスのスペースを圧迫する。

 

このため、ハンコンは毎回遊び終わったら収納するのではなく、できれば常時出したままにしておきたい製品。
部屋を片付けハンコン用の空きスペースを作り、常時出したままにしておくとストレスがない。

 

もしくは、折り畳み式で収納に便利な「ハンコンスタンド」を購入するのも手。折り畳み式のハンコンスタンドであれば、すぐに小さく纏められ、ポジションもすぐに前回と同じ状態にできるため便利である。

↓こういった小さく折り畳めるハンコンスタンドがいくつか販売されている。

まとめ

このようにハンコンには、スペースや騒音などの問題が付き纏います。

それらの面を事前に対策した上でハンコンを購入すれば、後々起こる不満やトラブルを減らすことができます。

覚えておきたい、ハンコン(ステアリングコントローラ)関連の”用語”や”機能”

ハンコン(ハンドルコントローラー、ステアリングコントローラ)には、
普段聞きなれない用語機能が多々あります。

この辺を知っておかないと、自分にあったハンコンを選べないことも。

本記事では、ハンコン界隈で使用される「専門用語」や「機能」について一つずつ解説していきます。

 

1.覚えておきたい、ハンコン関連の用語や機能

 

ハンコン関連で使用する、「用語」や「機能」を一つずつ解説。

 

①ハンコン

「ハンコン」は、ハンドルコントローラーの略。
なお、正式には「ステアリングコントローラー」が正しい呼び名。
ハンコンはその愛称。一般的には愛称であるハンコンの方が普及している。

 

②ゲームパッド(パッドコントローラ)

「ゲームパッド」は、十字キーや〇☓△□ボタンのある一般的なゲームコントローラのこと。
皆さんが普段つかっているコントローラのこと。

これを”パッド”と呼び、ハンコンと対比されることが多い。

 

③フォースフィードバック(FFB)

「フォースフィードバック」とは、反力機能のこと。頭文字をとって「FFB」と略されることも。
内臓されたモーターの力で反力を付けられ、現実のクルマのようなハンドルの反動、重さを再現するもの。
最新ハンコンの殆どにはフォースフィードバック機能が採用されているが、廉価版の安いハンコンでは一部採用されていない製品もある。

 

④ハンドル径

「ハンドル径」とは、ハンドル部分のサイズのこと。
ハンドル径が大きいと、実車に近い運転感覚が味わえる。
ハンドル径が小さいと、リアル感は薄れるが手や腕の小さい方でも扱いやすい。

近年のハンコンは、ハンドル径が大きくなってきており実車に近いサイズのものが多い。

 

⑤回転角度

「回転角度」とは、ハンドルがどれだけ回せるかの角度の数値。
回転角度900度以上のハンコンであれば、実車のように最大2回転半のハンドルを切ることができる。
廉価版のハンコンでは回転角度が200度程度の製品もあり、この場合は角度がデフォルメされておりリアルさが薄れる。(ゲームセンターのハンドル筐体のイメージ)

⑥クラッチペダル

「クラッチペダル」とは、実車同様、クラッチ操作を行うためのペダル。
アクセルペダル、ブレーキペダルの横に設置されているペダル。
クラッチペダルのあるハンコンであれば、実車同様に半クラッチからのMT操作が可能になる。(ただしゲームソフト側がクラッチ操作を採用していない場合は利用できない。)


⑦パドルシフト/Hパターンシフト

「シフト」は、MTのシフトチェンジ(ギアチェンジ)をするための装置のこと。

(パドルシフト)
「パドルシフト」は、ハンドルの脇左右にシフトチェンジボタンがあり、両手でカチャカチャとやりながらシフトチェンジをするタイプ。F1などで使用されている形式。
多くのハンコン製品は、このパドルシフトが標準装備。

 

(Hパターンシフト)
「Hパターンシフト」は、手元でガチャガチャとH字のレバーを動かすシフト。ひと昔のマニュアル車のイメージ。
上級モデルのハンコンに用意されており、「シフター」として別売り販売しているケースもある。

↓このように現在はシフターとして別売り販売されることが多い。(こちらはG29用のシフター)

 

⑧プレイシート(ハンコンスタンド)

「プレイシート」とは、ハンコンを快適に使用するためのオプション製品のこと。
ハンコン設置台+椅子シートの2セットを「プレイシート」と呼ぶ。
ハンコン設置台のみ(シートなし)を「ハンコンスタンド」と呼ぶ。

ハンコンは強い力を掛けるため、ハンドルやペダルがズレやすい。こういった問題を解決するために発売されたサポートアイテムとなる。

 

ハンコン設置やプレイシートに関しての詳細は、こちらのページで別途まとめました。↓
ハンコンの設置方法のコツ、自作でも可能だがプレイシートが便利

 

 

まとめ

以上、簡単ではありますが、一連のハンコン用語や機能についての解説となりました。

 

これらの知識は、ハンコンで遊ぶ上で必要になってくる知識ですので、ぜひ覚えておいてください。

 

関連記事:
ハンコンはいくらで買える?値段目安は?各製品の新品価格水準

 

初めての方向け:「ハンコン」とはどんなモノなのか?ハンコンの基本

レースゲームで使用するハンコン(ハンドルコントローラー)。

近年のハンコンは、現実のクルマのような”反力”すら再現し、さらにはクラッチ操作なども可能。もはやゲームコントローラの域を越えた品物となってきています。

本記事では、これからハンコンデビューする方に向け、
「ハンコン」と呼ばれる製品の特徴や魅力について、基本的な内容を初心者向けに解説していきます。

 

ハンコンがどんなものなのか知りたい方はぜひご参考ください。

 

 

1.レースゲームで使用するハンコンとは、一体なに?

 

「ハンコン」とは、自動車のハンドルを模したゲームコントローラ。”ハンドルコントローラー”の略称をとりハンコンと呼ぶ。なお正式名称は「ステアリングコントローラー」だが、一般的には愛称であるハンコンが定着している。

ステアリング操作を行う「ハンドル」、
アクセルブレーキ操作を行う「ペダル」、
の2セットが基本となる。

現在の多くのハンコンでは、ハンドル部に「モーター」が組み込まれており、疑似的なハンドルの重さ・反力を体感できる設計となっている。

ハンコンは、『プレイステーション』や『Xbox』等のゲーム機、もしくはPCに接続して遊ぶ。ハンコンには電源アダプターがあり、ゲーム機とは別途コンセントが必要となる。

なお、ハンコンは「レースゲーム」をプレイするためのアイテムとなる。レースゲーム以外のゲームでもコントローラして使用できることもあるが、レースゲーム以外ではその特性を十分に発揮できない。

 

ハンコンを使用することで、指先ではなく身体全体を使った操作が行え、”体感”としてレースゲームを楽しむことができる。

 

2.ハンコンはどの程度”リアル”か

http://news.livedoor.com/article/detail/13833698/

 

ハンコンを使うことで、パッド(パッドコントローラ)よりもリアルなドライビングを体感できる。

具体的には、
・ハンドルの「切れ角」を、パッドよりも細か操作できる
・アクセル・ブレーキの「踏み具合」を、パッドより細かく操作できる
・路面の段差やμを、正確に読み取れる
・車種毎のグリップ力や旋回時の癖を、正確に読み取れる
など

ハンコンは、ハンドル部分やペダル部分に高精度な「センサー」を備えており、パッドコントローラよりも、細かく正確な操作が可能になる。
走行ラインのトレースもしやすく、また操作している楽しみも大きい。

最新のハンコンモデルであれば、ステアリング/アクセル/ブレーキの反力や重さも見事に再現しており、ほぼ実車を操作するのと変わらないレベルと捉えてもらって問題ない。

 

海外では警察のドライビング実習にハンコンが使用される例もあり、ハンコンのもつ性能やリアルさは、年々注目が高まっている。

:警察が グランツーリスモSPORT でドラテク訓練…実走行でラップタイム短縮
https://response.jp/article/2017/10/17/301167.html

 

3.日常的のドライビングも実演できる

猛スピードでレースをするゲームの世界。
そうではなく、時速60km/hの日常的な速度域でのんびりとドライブを楽しみたい方もいるだろう。

たとえば従来のパッドコントローラで60km/hの速度を維持するには、指先にかすかな力を掛けボタンを押し続けなければならず難しい。ストレスも溜まる。

一方ハンコンであれば、アクセルペダルを半開にし狙った速度を維持することがいとも簡単にできる。レースゲームを、のんびりと日常的なドライビングを楽しむゲームに様変わりさせることもできる。

もちろんこれはハンドル操作にもいえること。
ハンドルをかすかに切った状態を維持し、なだらかなカーブを描いていく操作も簡単にできる。

さらに、上位のハンコンであればハンドルの切れ角が900度以上(2回転半)ある機種もある。この手のハンコンであれば実車と同じように「縦列駐車」などの模擬練習もできてしまう。

 

4.「ゲームソフト」側も進化、リアルな世界へ

ハンコン側がいくら高性能になったとしても、遊ぶレースゲーム側のゲームエンジンが作り込まれていないと、その性能は十分に発揮されない。

が、最近はレースゲームソフト側もどんどんと進化している。

例としてPS4の最新レースゲーム『グランツーリスモSPORT』。
最新技術を詰め込み作り上げられたグランツーリスモSPORTは、現時点で家庭用レースゲームの最高峰。徹底された物理演算におり、クルマの動きをリアルに再現している。

 

ハンコンを使用することでその真髄が実感できる。
荷重移動時のグリップの変化、路面形状や路面μによるグリップの変化、実車に近いアクセル・ブレーキワークなどなど、ゲームの域を越えたリアルドライビングを楽しむことができる。

 

ゲームシステム設定やハンコン設定でも微調整が可能で、調整次第でさらなるリアルを追及することも。

 

ハンコンの性能を開放できる、高性能なエンジンを備えた『グランツーリスモSPORT』↓

 

 

5.ハンコンとは、その魅力とは何なのか?

ハンコンを使うことで、パッドコントローラよりも細かく正確な操作が体感できる。

がそれ以上に、ハンコンは操作が楽しいといこと。ハンコンの魅力は、結局のところこれに尽きる。手でハンドルを回し、足でアクセルブレーキを踏み分け、クラッチでシフトを繋げる。この一連の作業、クルマを操っている感覚が、ハンコンの最大の魅力点となる。

 

どんなにレースゲームが進化したとしても、十時キーやボタンでの操作ではゲームの域を抜け出せない。ハンコンは”体感”と言う意味で、一つ次元を上げてくれる。

 

まとめ

以上、ハンコンの基本部分となります。

ハンコンを使うことで、同じレースゲームでもその印象や面白さががらりと変わります。それほどハンコンの持つ力は絶大。

ハンコンを使ったからといってタイムが劇的に速くなる訳ではありませんが、ドライミングの楽しさ、操る楽しさの面ではうんでんの差があります。

それがハンコンです。

 

ハンコンの用語や機能について↓
覚えておきたい、ハンコン(ステアリングコントローラ)関連の”用語”や”機能”

 

ハンコンを買う上での注意点など↓
ハンコン(ステアリングコントローラ)を買う・使う上での注意点